日本の伝統仏教界、霊魂の存在を否定する宗派もある 97
ストーリー by nagazou
いろいろ 部門より
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PRESIDENT Onlineに掲載された浄土宗僧侶でジャーナリストの鵜飼秀徳氏によると、霊魂の存在を否定する宗派は意外に多いのだそうだ。詳しくは元記事を読んでいただきたいが、同氏が7つの宗教法人に対して送った霊魂の存在に関する質問状の回答を勝手に解釈すると、大きく分けて3種類の考え方に分かれるようだ。一つは霊魂の存在を認める派、反対にそうした考えにとらわれないようにとする認めていない派、そして存在自体は否定はしない許容派。グレーゾーンっぽい宗教法人もいるが、それぞれに考え方が違っていて面白い(PRESIDENT Online)。
一切皆空 (スコア:1)
仮に仏教が霊魂が存在するとした場合
「空」の説明に矛盾が出る
よって禅仏教が霊魂を否定するのは当たり前
逆に
極楽前提の浄土教が霊魂を否定しないのも当たり前
否定じゃないでしょ (スコア:1)
肯定してないだけ
筆者は本職の僧侶で著作もあって仏教的なロジックにも詳しいはずなのに、
どうしてこんな「肯定派」「否定派」なんて雑な整理をしたんだろう
Re: (スコア:0)
それこそ「方便」でしょ。
霊魂に対する捉え方が宗派によってかなり違うことをわかりやすく伝えるための分類。
Re: (スコア:0)
あまりに正しすぎると、所属している浄土宗や大乗仏教からハブられてしまうから・・。
数千年後にスリランカから太古の原典仏典が発掘されたからといって、BIOSのように
「これまで日本に輸入された仏典はobsoletedします」なんてのは難しい。
認める派っているんだ (スコア:0)
方便で認める振りしてんのかと思ってた。
Re: (スコア:0)
方便で認める振りしてんのかと思ってた。
日本最大の仏教である(ことになってる)浄土真宗だと認めないことになってるんだけど、
成立・布教の過程で認めたい民衆とのあいだの葛藤があったんだろうな、ということがすごく感じられる。
ぱっと見、認めること前提のような宗教行事をやったりするし。
うちは戒名じゃなくて法名です、とか。一般人的には法名は戒名の別名にすぎないよね。あれれ、どっちだったっけ?みたいな。
Re:認める派っているんだ (スコア:3, 興味深い)
’「霊魂」や死後の存在の有無に対するとらわれから離れること’ が真宗大谷派。
これを「霊魂を認めない」と言うのはどうかな?
そもそも仏教は「悟りを開いて輪廻から解脱する」を目指す宗教で、
悟りを開くと物事に拘らなくなる。霊魂などあってもなくてもどっちでも良い、とのスタンス。
真宗の宗祖サマも「自分が間違っていて地獄に落ちても構わん」と仰っている。
(霊魂が存在して地獄に落ちる可能性を否定していない。)
日本古来の宗教観を無視できないが、仏陀の「毒矢の例え」はそのまま活きている。
Re: (スコア:0)
霊魂の存在を認める派 = 方便ですから
反対にそうした考えにとらわれないようにとする認めていない派 = 無記ですから
存在自体は否定はしない許容派 = 無我ですから
別に3種類のどの考え方も矛盾しないのが仏教。
# 無記…形而上学的な争いには関わらないという態度
Re: (スコア:0)
反対にそうした考えにとらわれないようにとする認めていない派 = 無我ですから
存在自体は否定はしない許容派 = 無記ですから
# 逆だった。辛い……
否定してるかな? (スコア:0)
柳の下で「うらめしや~」って幽霊のことはさておき、
死後の世界や生まれ変わりに繋がる「魂」を認めてるんだし、ほぼ肯定じゃないの。
「(霊魂の)存在を否定する宗派は意外に多い」は違う気がする。
Re:否定してるかな? (スコア:2)
死後の世界や生まれ変わりに繋がる「魂」を認めてる
釈迦の教えとしては、「そんなん知らんがな」で、少なくとも積極的には認めていない。
「そんなん知らんがな」と言うのはつまり、死んでしまったらその後のことを語ることはできないし、生きている人は死を体験してないんだから、議論する意味がない、ってことだね。
もっとも、方便は認めてるので、霊魂を持ち出して説明することはある。
また、釈迦が死んだ後の仏教もしくは仏教系宗教の考え方は別。
Re: (スコア:0)
釈迦が「輪廻転生」を認めていたのかどうかについては、現在も議論が絶えません。
しかし、教義(悟ると輪廻の輪から外れる)から考えると「認めていた」というのが、仏教学の学説では主流となっています。
ただし、「霊魂」の存在については、仰るとおり「そんなの知らんがな」です。
Re: (スコア:0)
インド哲学ではすべて、「輪廻転生」を認めています。
インド哲学の釈迦派たる仏教が否定したのは、「アートマンは常一主宰」という所だけ。
輪廻転生を認めないし、アートマンも認めないのは、六師外道ですね。。
Re:否定してるかな? (スコア:1)
輪廻があるからと言って魂があることにはならなくて、
そもそも「魂」の定義をしないとですね。
Re: (スコア:0)
「霊魂」というのが中国土着の発想であって、インド哲学におけるアートマンとは異なるので。
日本の仏教は、中国を通じて入ってきたせいで、中国土着の信仰が混ざってしまっている。
「お盆」「先祖崇拝」なんて、インドにはないし。
Re: (スコア:0)
ちょっと補足。先祖崇拝は、実は世界的には珍しい信仰です。
世界的には、神や自然など、超越した存在への信仰のみであるところが多いんですよね。
中国や日本など限られた地域では、先祖崇拝が古代から存在していました。
仏教は、中国で先祖崇拝の要素が加えられた後、同じく先祖崇拝の風習のある日本に、すんなりと受け入れられました。
Re:否定してるかな? (スコア:1)
> 先祖崇拝は、実は世界的には珍しい信仰です。
そうかなあ。アブラハムの宗教以外だと、アミニズム的な信仰や
多神教的な信仰の中に祖霊崇拝の要素が含まれる例が多いような気がするが。
ヒンズー教とかインカの宗教にもそういった要素があるみたいだし。
Re: (スコア:0)
立派な墓を作って「死後の家」と考えるのは、中国土着の慣習で。
インドなんて、遺体は川のそばで焼いた後、ガンジス川にポイじゃないか。
Re:否定してるかな? (スコア:1)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ibk1952/37/2/37_2_976/_article/-char/ja/ [jst.go.jp]
https://researchmap.jp/read0019873/misc/23525248/attachment_file.pdf [researchmap.jp]
とか、わりと広範囲で祖霊崇拝は古代宗教の要素として含まれてるように見える。
別に「神聖な川に流して埋葬し、墓を設けない」からといって、信仰の対象に
なってないとは言えないわけだし。
Re:否定してるかな? (スコア:1)
先祖崇拝は世界的に珍しい
→ 先祖崇拝とは先祖個人への崇拝だ
→ 個人の墓を作って祀ることだ
どんどん定義が狭くなる……
Re:否定してるかな? (スコア:1)
横からだが
(#4095889) (#4095901) で
「『先祖崇拝』は世界的に見て珍しい」というコメントに対して
(#4095934) で
「『祖霊崇拝』は多いような気がするが」と前コメをいきなり拡大解釈して汎用化して否定いっているのはnimさん自身では
そして今「『先祖崇拝』の定義が狭くなる」と文句言われてもどうしろと
Re: (スコア:0)
仰るとおり、輪廻転生を否定する考えもあるのですが、そうなると、死ぬと苦が終わってしまうので、人生楽しく生きたもの勝ちという快楽主義や、善行を行なっても意味がないという道徳否定主義になりがちです。
仏教側から見て六師が外道だといわれる所以でもあります。
反面、仏教が輪廻転生をベースに作られているということが、唯物論的な現代社会において、仏教が受け入れられにくい点ではないかという指摘もあります。
Re: (スコア:0)
「方便を認める」というのは、破戒上等な大乗仏教のやり方であって、
そもそも嘘をつくことは八正道で禁じているんだがなあ。
釈迦自身は、方便を説くぐらいなら「無記」を選んだんだし。
浄土真宗のほうが「仏教系宗教」に該当すると思う。
Re:否定してるかな? (スコア:2)
「魂」みたいな「輪廻の主体となる何かの実体」など無くても輪廻転生は起き得るか起きてるように見える現象は有り得ると云う理屈は仏教に有るけど、ちょっと、俺の悪い頭では理解が難しくて、ちゃんとした学者が説明しても、おそらくは最低でも専門書1冊分ぐらいの分量になる。
輪廻転生や成仏 (スコア:0)
科学的うんぬんは除外して宗教として否定しちゃっていいの?
※仏になる=死ぬの言い回しで輪廻転生は別の宗教の概念を取り込んだorごっちゃにしてるなら理解できる
※肉体を含めた物質を構成する原子がバラバラになって別のものに再利用される事を輪廻転生と教えているなら逆にすごいかな
Re: (スコア:0)
霊魂があったらあえて輪廻転生しないスタイルがあり得るんですがそれは解脱?
Re: (スコア:0)
釈迦の最大の功績は輪廻転生の否定だからね。当時のバラモン教は輪廻転生観と身分制度がガチガギに結び付いた社会で、輪廻転生は常識中の常識。それなのに、釈迦は独自の思考を重ねることで「輪廻転生はない」と言い出した。それを聞いた人は納得してバラモン教から離脱し、釈迦が偉人になった。
で、この偉さを後世の外国に伝えるためには、まず輪廻転生を説明して、そこから脱却したって言わなきゃいけないんだけど、これがなかなか難しい。だから、仏教が輪廻転生を肯定しているようなおかしな具合になってる。仏教は輪廻転生思想撲滅派にならなきゃいけないのに、
Re: (スコア:0)
輪廻転生を否定したってより、それがあること前提の世の中なら、あることは仕方ないとしてもそこから抜け出ちゃおうぜって考えでしょ。
元々、考えてもしょうがないことは考えてもしょうがないという思想なんだと思うけど。だから、肯定も否定も釈迦自身は多分どっちでもよくて、その考えに人がとらわれてるならそこから抜け出す方法を考える、というそれだけなんではないかと。
ただまあ確かに、それを輪廻転生の思想がない所に伝える云々で「まず説明して」ってことになるわな。
Re: (スコア:0)
輪廻をするもの(主体)を霊魂という前提で。
基本的にそうでしょう。
仏教の基本は解脱(輪廻から抜ける)だよね。
解脱したら「霊魂」はなくなるんだから、霊魂はあるしかつ、ない(なくなるものだから)って話だと思うけど。
輪廻するものを霊魂っていってるのかなあ。
Re: (スコア:0)
輪廻転生の思想がない所、はもうそれだけで十分。仏教不要。
Re: (スコア:0)
つまり日本人仏教徒は、ありもしない輪廻転生という取り越し苦労を植え込まされ、だまされ続けてきた……と。
Re: (スコア:0)
むしろ、輪廻転生がストーリー的に受け入れられないので、輪廻転生するのは菩薩や釈迦といったスーパースターの特権で、一般人は地獄や極楽という土着信仰に基づく世界に行くんだよとストーリーを改変したのが、日本人仏教徒です。
Re: (スコア:0)
> 輪廻転生するのは菩薩や釈迦といったスーパースターの特権
特権?
日本仏教的な輪廻転生ってそもそもしたらダメなんだが分かってる?
5つの試験を突破できずに資格取得ならず→再試験(輪廻転生)
再試験がスーパースターの特権(笑)
試験に受かって浄土永住権を取得するのが目的なんだぞ?
Re: (スコア:0)
>釈迦の最大の功績は輪廻転生の否定だからね。
それだと「断見」といって、六師外道になってしまいます。わざわざ仏教を再発明する必要がない。
諸行無常を付け加えて、「同じ姿かたちで留まることはできない」と説いている。
Re: (スコア:0)
仏になる=死ぬっていうのも大乗仏教的で、それが仏教の考え方だと一般論化していいようなもんでもないよな。
Re: (スコア:0)
そもそも仏教の考え方って一般論化できる部分があるのかなあ。
ブッダの教えに直接は拠らない宗派も多いし・・・
そもそも (スコア:0)
霊魂の存在は証明されていないよね
信じるか信じないかは貴方次第
Re: (スコア:0)
証明というのは自然科学の方法論に基づいた証明のことを言ってるのでしょうか?
科学と宗教は別物だから、宗教が科学的に証明された事実に基づかなくったって構わないですよね。
Re: (スコア:0)
科学を否定する宗教
Re: (スコア:0)
霊魂や死後の世界、神や仏の存在は死なないと確認できないが、死んだら確認できない。
確認できた人は存在しないから、いままで存在を証明されたことはない。
臨死体験者がみたという死後の世界は、死後の世界ではなく夢。
臨死体験者なんかものすごくたくさん居るが、死後の世界を見たという人は僅か。
靖国神社だって、国のために死んだ兵士の霊は祀られているかは確認できない。
確認できたら奉納して大金払う価値はあると思うが、確認できないので靖国神社の機能としては生きている大衆に対して国のために死ぬことの意義を与えるだけ。
他の神社仏閣も同じ。
死後のためにとはいうものの、ほぼ死ぬ前に何かをやるように操作されるものばかり。
なぜ生前に(神にとっての)善行をせねばならないか。
生前はこの世で好きなように生き、神の意志に従うのは死後でもいいのではないか。
本当に死後の世界があるのならば。
と考えれば死後の世界なんてそれぞれの神という空想の存在に都合のいいように作られた概念だとわかる。
Re: (スコア:0)
死後はunknown なのだから、自分に都合の良い前提を使って、もしも間違っていたらその時に修正すればいい。
ポジティブに自分をだます、これが「認知行動療法」というアイディア。
「自分は『死んだら粗大ゴミになる』と考えたほうが、己の人生をHappyに生きられるぜ」というなら、
それを否定するものではありませぬ。自分の好きな設定でいいのよ。
おもしろいね (スコア:0)
私や魂のような他者との存在を分かつ永遠の境界は存在しない、常に万物は変化するというのが仏教の「諸行無常」の考え。「魂」という概念には苦しみの原因となる「我」がまだ存在しており、そのような概念にとらわれてはいけない。輪廻転生とはそういう概念とはちがうのだってとこまでは理解したつもりだが、その先からがよく分からん。
結局、仏教ってこういう話が難解であるために、インドでは理解しやすいヒンドゥー教が流行ったって聞いた。そして、日本ではあまねく皆を助けてくれる阿弥陀仏を信じる心を大切にしろ、エリートがやってる難しいことはそもそも理解する必要がないのだ、っていう浄土宗や浄土真宗が流行ったって聞いた。
Re: (スコア:0)
ちなみに、「魂」には先祖を大切にする儒教の「魂魄」の概念が混じってるらしいよ。その混じった状態の仏教を中国で学んだから原始仏教からは考え方が変わってしまってる。儒教の祭礼で用いる位牌なんて原始仏教にないしね。
釈迦は王族 (スコア:0)
何か聞かれたことに答えてないっていうか、どこかの国の首相みたいなはぐらかし回答しかしないよねあの人
Re: (スコア:0)
釈迦本人は哲学者か心理学者のつもりで「人の心の問題を論理的に解決しようぜ、輪廻とか魂とかの空想話にたよらずに」みたいなノリだったのでは。
宗教的なモノを求めて集まってきた弟子達をやさしく懐柔しようとして、無記とかのはぐらかし的な物言いになったと思う。
Re: (スコア:0)
そんなの黙って棒でぶっ叩くだけで十分なのにな
王族出身は育ちがいいからそこまでは出来なかった
Re: (スコア:0)
イエスにしても、ムハンマドにしても、孔子にしても、どこか人間臭い、めちゃくちゃな勢いみたいなのがあるんだけど、釈迦は常に言動に慎重で、弱小国家の王族って感じがするな。
そもそも (スコア:0)
仏教というのは、A か B、正しいのはどちらか?のような考え方をするんでしたっけ?
# 和を以て貴しと為す、は日本だけ?
Re: (スコア:0)
救世主がくるという教義の宗教から、俺が救世主だっていいはる宗派ができたり、
世の中輪廻転生だよって宗教から、みんな頑張って解脱しようぜって宗派が生まれたりするで、
宗教っていうのは自由なものなんじゃないですかね。
Re: (スコア:0)
排他的論理和を以て貴しと為さず