DxOMark、スマートフォンレビューにオーディオテストを追加 7
意外と違う 部門より
headless曰く、
カメラやレンズ、スマートフォンのカメラ機能のレビューを行なっているDxOMarkが、スマートフォンのレビュー項目としてオーディオ性能をテストする「DxOMark Audio」を追加した(DxOMarkの発表、The Next Web、SlashGear)。
DxOMark Audioでは再生と録音の2つのサブカテゴリーで、オーディオエンジニアとエキスパートによる専門のチームが客観評価と知覚評価を行う。知覚評価も一貫した結果となるように配慮されているとのこと。評価項目は音質を評価する「Timbre」、アタックやエンベロープ、SN比などを評価する「Dynamics」、空間の広がりやバランス、指向性などを評価する「Spatial」、音量を評価する「Volume」、原音に含まれないノイズや歪みなどを評価する「Artifacts」が録音・再生共通で、録音のみバックグラウンドノイズを評価する「Background」が追加される。
第一弾のテスト対象となったのは比較的大画面のスマートフォン7機種。トータルのスコアは1位からHuawei Mate 20 X(75点)、iPhone XS Max(74点)、iPhone 11 Pro Max(71点)、Galaxy Note10+(66点)、Galaxy S10+(65点)、Honor 20 Pro(53点)、Xperia 1(45点)の順になっている。カメラレビューが公開されていない3機種のうち、Mate 20 Xは画面サイズが大きい(7.2インチ)ため、iPhone 11 Pro Maxはカメラレビューが予告されているため選ばれたようだが、既にカメラレビューが公開されているGalaxy Note10+ 5Gではなく4GモデルのGalaxy Note10+が選ばれた理由は不明だ。
Mate 20 Xは7機種中唯一(単なる複数のマイクではない)ステレオマイクを搭載しているとのことで、録音のSpatial(68点)は項目別2位のXperia 1に8点差を付ける好成績となっている。ただし、他の項目は総合2位のiPhone XS Maxと大差なく、再生のサブスコア(76点)、録音のサブスコア(75点)ともに1点上回るのみ。iPhone 11 Pro Maxは録音のサブスコアが68点でiPhone XS Maxを1点下回るのみだが、再生のサブスコア(72点)では3点下回る。特に再生のSpacial(65点)では10点差を付けられている。端末をランドスケープに置いて音楽を再生する際にステレオのチャンネルが反転する問題もみられたという。
7機種のうち、Xperia 1のみ再生(39点)と録音(64点)の差が非常に大きくなっている。特に再生のSpatial(38点)ではモノラルスピーカーのHonor 20 Pro(26点)を上回ったものの、他の5機種(63点~75点)を大きく下回る。Xperia 1はDolby Atmosを搭載しているが、デフォルト無効のためこのような結果になったといい、有効にすると大きく改善したそうだ。DxOMarkはデフォルト設定のままテストを行うので機種独自の機能が評価対象外になることがある。たとえばGoogle Pixel 3のNight Sightモードは当初のカメラレビューで評価されず、テスト項目「Night」追加後の再レビューでようやく評価されている。